■増える日本企業
日本企業のベトナム進出は近年上昇中、現在1300社を越える。飲料メーカーのサントリーが清涼飲料水を販売したり、運送会社の佐川急便(佐川グローバルロジスティクス)が宅配便を始めたり、コンビニエンスストアのファミリーマートが展開したり、イオンが大型複合商業施設AEON MALLをオープンしたりといったように我々日本人に馴染みのある企業だけでなく、丸紅・住友林業・三菱重工など一度は聞いたことがあるような大手企業や、あなたの街の中小企業なども進出してきている。
始めにベトナムへ来た時、ベトナムへ進出している日本企業は少なかったため、人材紹介会社を利用して就職先を探したが、あまり選択肢はなかった。今、現地採用を決めた勤務先の後輩や○○会で出会う人々から選択肢も増えていると聞いたので、再び以前お世話になった人材紹介会社だけでなく、別のところにも登録しキャリアアップ出来るような新しい就職先を探している。
■中国からの撤退
その大きな原因として挙げられるのが『中国からの撤退』。昨今の反日政策によるデモの奨励、企業乗っ取りの横行から日本企業は中国から逃げるように撤退・規模縮小。撤退した企業は、中国の発展と共に注目されていた中国の近隣諸国であるASEAN(東南アジア諸国連合)またの名をチャイナプラスワン。中でもベトナムは、中国よりも人件費がとても安く、親日家が多いことからも日本企業の進出は今もなお増加している。
■増える日本食
日本企業が増えてきていることに伴い、以前よりも日本の食材が手に入りやすくなり、特にホーチミンにおいてはAEON MALLに行けば、特殊なものでない限り日本の食材を手に入れることが出来る。また食材だけではなく、日本食レストランも充実しており、ラーメン専門店やうどん屋も増え、日本食に困ることがなくなってきた。そして日本人が経営する日本食レストランだけでなく、ベトナム人にも日本食が浸透してきているようで、ベトナム人が経営する日本食レストラン(特に寿司)が増え価格もリーズナブルになってきた。そのためか、以前勤務先で働くベトナム人の同僚を誘って日本食レストランへ行くことはなかったが、近頃はベトナム人スタッフ自ら「うどん食べに行こうよ。」といったように誘われる機会が増えてきた。
■日系企業のベトナム人採用
ちょっと蛇足だが、ベトナム人を採用する場合ベトナム人向けの求人ウェブサイトがかなり発達しているらしくベトナムではインターネットの普及率が高いこともあってよく使われているようだ。自分が仕事を探した日系の人材紹介会社も人材紹介会社であるとともにベトナム人向け求人ウェブサイトの運営もしているとのことだった。