過ごしやすい気候

■国土

ベトナムは北緯23度26分22秒の北回帰線よりも南に位置しており、インドシナ半島東側にある南北に細長くS字型に伸びる国土を持つ(南北の距離は約2,300km。ちなみに日本は約3,000km)。そのため南西の季節風(モンスーン)の影響が大きく、特に7月から11月までは中部地方を中心に台風の影響を受ける。北に位置する首都ハノイと南に位置するベトナム最大都市ホーチミンとでは気候が違う。

■ハノイの気候

首都ハノイが位置する北部地域は、亜熱帯気候に属し夏は高温多湿ですが冬は比較的涼しく雨の降らない乾燥した天気になります。四季のようなものが存在し、乾季にあたる1月末から3月は朝晩の冷え込みがあるものの、日中は日本の秋のような天気で過ごしやすい。日本からだと南国のイメージがあるハノイでも1月に寒気が入り込むと10度を切る気温になることもある。雨期は4月から10月となり、大変暑くなり、特に7月が一番暑い。雨季の始めの4月は時々小雨が降る程度。しかし夏にあたる5月から10月は年間降水量(1,704ミリメートル)の約90%にあたる雨が降ります。

ハノイで就職を決めた大学時代の2つ下の後輩は、四季のあるハノイが好きで3度目の転職先も同じハノイで探している。このハノイで働く後輩に「ホーチミンに来て仕事をする環境を変えてみるのはどうか?」と何度も提案しているが、「四季がないのは嫌だ。」と聞く耳を持たない。

ホーチミンの気候External Link

ホーチミンは熱帯気候に属しており平均湿度が75%もある。ハノイのような四季はなく1年は雨季(5月〜11月中旬)と乾季(11月下旬〜4月)に分けられる。雨季前の4月〜5月上旬が比較的暑く多湿のためじっとりとしているのに対して11月下旬〜4月はカラッとして涼しいので過ごしやすい。とは言うものの、最も涼しくなる1月上旬でも最低平均気温は21度。最高平均気温は年間を通して30度を越える。雨は年間降雨日数が150日を越え、雨量はハノイよりも上回る1,940ミリメートルだが乾季に入ればほとんど降らない。

今の職場があるホーチミンは年中温かく、とても過ごしやすいので好きなのだが、雨季乾季以外に季節といった季節はなく常夏といっても過言ではない。ただ乾季になると蒸し暑くはなくなるため、たまに仕事が一段落した昼3時過ぎに会社周りを散歩し、その時にハンモックで揺らり揺れて昼寝をしているベトナム人を見るととても羨ましく思うことがある。だから仕事がない土曜日や日曜日の午後、予定がなければハンモックカフェに行き本を読みながらまったりすることがある。

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